年々着実に増加し続ける日本のエネルギー消費量。何でも便利な物が揃うこの世の中で、私たちが日常生活で消費するエネルギーは増加する一方です。
1998年京都会議が行われました。京都会議とは1992年に気候変動枠組条約が採択され、2000年までに温室効果ガス排出量を1990年の水準に戻すという目標のもと、さまざまな取り組みが国際的にも、また我が国においても進められてきました。
しかしながら、1995年4月にベルリンで行われた第1回締約国会議は、現行の条約内容を不十分とし、新たな国際約束として先進国における2000年以降の目標や具体的な取組を第3回締約国会議でとりまとめることを決定しました。
地球温暖化防止京都会議はその第3回締約国会議であり、21世紀の地球の将来を決定する非常に重要な会議になりました。
我が国でも京都会議に基づいた、二酸化炭素の排出削減を進める一方、温暖化にはつながらずとも、環境に著しい影響を及ぼす恐れのある原子力発電に頼らないエネルギー開発を進めていく必要があります。
これらの取り組みは決して、私たちの普段の生活と直接かかわりがあるわけではないため、分かりにくいと思われるかも知れませんが、現に温暖化の影響が考えられる現象が世界の各地から報告されている今、出来るだけ早急な対策が必要であることは間違いありません。
北極圏で起きている変動は、温暖化の最初の兆候にすぎません。日本でも同じような変動が起きた時、私たちは果たして対応できるでしょうか?温暖化問題にいかに真剣に取り組むか、未来に対する私たちの姿勢が問われるのです。 |